甘露はちみつ

一般(いっぱん)にはちみつというと、ミツバチがレンゲやクローバー、アカシアなど、さまざまな草花(くさばな)や樹木(じゅもく)の花(はな)から採集(さいしゅう)してきたものとして知ら(しら)れています。これは「花蜜(かみつ)」あるいは「ネクター」と呼ばれる(よばれる)ものです。一方(いっぽう)、はちみつのなかには、ヨーロッパで「森(もり)の蜜(みつ)」と呼ばれ(よばれ)ている、別(べつ)の種類(しゅるい)のはちみつ「甘露(かんろ)はちみつ」があります。これらはヨーロッパの家庭(かてい)で伝統的(でんとうてき)に用い(もちい)られ、愛(あい)されてきたもので、さまざまな木(き)の樹液(じゅえき)や植物(しょくぶつ)に寄生(きせい)するほかの昆虫(こんちゅう)が出す(だす)分泌物(ぶんぴつぶつ)をミツバチが採集(さいしゅう)してきたものです。日本(にっぽん)ではほとんど販売(はんばい)されていないことから、一般的(いっぱんてき)にお目にかかる(おめにかかる)ことも、その味(あじ)を試す(ためす)機会(きかい)もあまりありません。しかしヨーロッパにご旅行(ごりょこう)などで行か(いか)れた際(さい)には、ぜひ、食し(しょくし)てみられてはいかがでしょう。ひょっとしたら病みつき(やみつき)になってしまうかも・・・しれませんね。たとえば、ドイツで、「もみのはちみつ」と呼ばれる(よばれる)はちみつが愛(あい)され、また珍重(ちんちょう)されています。ドイツの最高級(さいこうきゅう)に位置(いち)するはちみつです。実は(じつは)このはちみつ、もみの木(もみのき)の花(はな)?ではなく・・・もみの木(もみのき)に寄生(きせい)する「アブラムシ」の分泌物(ぶんぴつぶつ)をミツバチが集め(あつめ)てきたものなのです。ミネラルが豊富(ほうふ)で、色(いろ)は黒蜜(くろみつ)のような褐色(かっしょく)をしています。麦芽糖(ばくがとう)のような香り(かおり)がし、ブドウ糖(ぶどうとう)や果糖(かとう)がその大半(たいはん)を占める(しめる)はちみつと異なり(ことなり)、ショ糖(しょとう)が多い(おおい)のが特徴(とくちょう)です。花蜜(かみつ)も甘露(かんろ)はちみつも、それぞれの地域(ちいき)で、それぞれの食生活(しょくせいかつ)の伝統(でんとう)のなかで育ま(はぐくま)れてきた自然(しぜん)食品(しょくひん)です。世界(せかい)各地(かくち)を回る(まわる)機会(きかい)があれば、これらの地域色(ちいきしょく)豊か(ゆたか)なはちみつをぜひ、味わっ(あじわっ)てみてはいかがでしょう。

はちみつ

一般にはちみつというと、ミツバチがレンゲやクローバー、アカシアなど、さまざまな草花や樹木の花から採集してきたものとして知られています。これは「花蜜」あるいは「ネクター」と呼ばれるものです。一方、はちみつのなかには、ヨーロッパで「森の蜜」と呼ばれている、別の種類のはちみつ「甘露はちみつ」があります。これらはヨーロッパの家庭で伝統的に用いられ、愛されてきたもので、さまざまな木の樹液や植物に寄生するほかの昆虫が出す分泌物をミツバチが採集してきたものです。

はちみつ